世界でもサッカーは得点が入りづらい

得点

サッカーは、世界一得点の入り難いスポーツです。力の差があまりないチーム同士が試合をしたと仮定した場合、サッカーの試合の平均的なスコアは、2対1が多いと言われており、2桁に達することは、まず考えられません。数ある球技の中でも、1度に決められる最大の得点は、野球ならば満塁ホームランで4点、バスケットボールならば、3ポイントラインの外側から決める3ポイントシュートで3点が加算されますが、サッカーの場合は、いつでも1つのゴールは1点になります。

前後半90分という限られた試合時間の中で広大なピッチを駆け巡り、ゴールを量産するのは至難の業であるからこそ、1試合に3ゴールを決めた選手は、難しい芸を披露するのと同じくらいの技術を見せたとして、ハットトリックの称号を与えられ、称えられます。また、ゴールを決めるのが難しい象徴的な例として、イタリアのサッカーリーグのチームがしばしば行う戦術で、城壁を意味するカテナチオという戦術があります。

相手とのチーム力に大きな差があり、勝利することが困難であると判断した場合、攻撃を捨て、フィールドプレイヤー全員が自陣のゴール前まで下がり、仮にボールを奪えたとしても、ほとんど前線には出ずに、のらりくらりとボールをキープして時間を稼ぎ、0対0の引き分けで、勝ち点1を狙うと言う作戦です。サッカーは、得点するのが難しいスポーツだからこそ、そのゴールには、大きな価値があります。